フリーランスとして独立したら、個人事業主のフリーランスとして働くより、法人化することで、さまざまなメリットが期待できます。
たとえば、節税効果があるという点です。フリーランスの個人事業主として働く場合、所得が増えれば所得税も高くなってしまいます。しかし法人化すると、法人にかかる法人税には固定税率が適用されるため、収入が増えても税率は上がりません。そのため、節税効果が大きいのです。
また、経費にできる費用が増えるという点です。法人化することによって経費扱いできる支出が増えるため、節税対策につながります。自宅の一部をオフィスとして使用している場合、社宅契約を結ぶことによって払っている家賃の一部を経費の扱いにでき、生命保険料なども経費計上が可能となります。
さらには、自分自身の給料を役員報酬として経費にできたり、給与所得控除なども経費になります。
そして、赤字の繰越控除期間が長いという点も挙げられるでしょう。フリーランスでも赤字の場合には繰り越して翌年の所得と相殺することは可能ですが、期間は3年間と制限されています。
しかし法人化すると、その繰り越しは10年と長くなるため、赤字になった場合にも欠損金をしっかりと使い切ることができて節税効果が高いのです。
社会保険に加入できるという点も該当します。法人化すると、社員が自分だけでも企業という位置づけとなり、社会保険に加入できます。フリーランスが加入する国民年金と比較して、将来的に受け取れる年金額が多くなるといったメリットがある他、保険料を法人が半額負担することで、節税効果も高くなります。